社員の挑戦を知る

挫折を経験した若者たちに、
再チャレンジの機会を。

就職Shop就職Shop チームリーダー 平山功

“ミスが許されない”、この国の価値観を変える

今世の中では、“フリーター”という言葉が、非常にネガティブなイメージでとらえられてしまっています。一度、フリーターやニートを経験すると格段に再就職は難しくなり、履歴書に離職期間があるだけで面接することすら叶わず、書類選考で落とされてしまう。挫折をし、一時避難の場としてフリーターという道を選んだ人でも再チャレンジの機会がない。そんな、“ミスが許されない”構造がこの日本には出来上がってしまっているのだと感じます。私は、それを変えたい。そしてそれができるのは、この『就職Shop』だと思っています。『就職Shop』は、知名度が低く採用に苦戦している中小企業と、「働きたい」という意欲も能力もあるのに、就業経験がない・フリーター期間があるというだけで就職活動が上手くいかず苦しむ若者との出会いをつなぐサービスです。店舗を構え、CC(キャリアコーディネーター)と呼ばれる専門スタッフが就職を志す若者とじっくり面談。書類ではわからない、それぞれの持ち味を見いだしたうえで、その人に合う求人を紹介。企業側の窓口となるRA(リクルーティングアドバイザー)と連携し、面接の調整などが進められます。私がこの『就職Shop』に情熱を注ぐのには、理由があります。私は新卒で、ある有名企業に就職しました。しかし年功序列の風土に馴染めず、2年で退職。やりたいことが分からなくなってしまったのです。そして私はニートになりました。少し休憩して、自分とじっくり向き合ってみよう。そう思ったのですが、悩んでも悩んでも答えは出ず、心は磨り減っていきました。空白の離職期間は日に日に伸び、自信が失われていく代わりに不安が募っていった。そうして半年近く経った頃、偶然、『就職Shop』の存在を知りました。

平山功

想像以上だった、フリーターへの悪しき先入観

店舗で対応してくれたCCの方の言葉にハッとしました。「何ができるようになりたいですか?」。やりたいことを見つけなければいけないという気持ちにしばられていた私の視界を一気に広げてくれました。何がしたいかではなく、何ができるようになるかという視点で仕事を探す方法もある。多くの人にとっては当たり前の話かもしれませんが、迷路に迷い込んでいた自分には希望の言葉でした。たくさんの就職を見てきたプロからの客観的なアドバイスのありがたさを痛感し、『就職Shop』というサービスの価値を実感。そして、いくつかの求人を紹介されたなかからリクルートキャリアを選択しました。自分のように迷い苦しんでいる人たちに手を差し伸べる仕事がしたいと、『就職Shop』で働くことを選んだのです。入社後、『就職Shop』に求人を出してくれる企業を募る、いわゆる法人営業を行うRAとなりましたが、感じたのは世の中からのフリーターへの想像以上の風当たりの強さでした。「フリーターなんて採用できないよ」「きっと長続きしない。すぐに投げ出すに決まっている」…、そんな言葉ばかりが返ってきました。自分に向けられた言葉のようにも感じ悔しかったし、その“誤解”を解きたいと思いました。『就職Shop』で多くの若者と対話してきた私たちは知っていたのです。履歴書だけでは把握することができない、それぞれの人生選択の「理由」があることを。多くの若者が、きっかけがつかめないだけで、能力も意欲も十二分にあるということ。そして過去を振り返り、社会で働く覚悟を持った若者が多く存在することを。私は、「世の中の価値観を大きく変えなければ若者を救えない」と思いました。

平山功

若者と中小企業の悩みに向き合い続ける

世の中の価値観を覆すには、1つでも多く実績を積み重ねること、そしてその基盤となる『就職Shop』というサービスを広く認知・展開していくこと。だから、どれだけ否定的な声をぶつけられても、企業を訪問することは止めませんでした。そんな日々のなか、徐々にフリーターへの理解を示していただける企業との出会いが生まれていったのです。「人間は、紆余曲折しながら成長していくものだよね」「自分もそうだったよ」…。経営は順調だが採用には苦しんでいるという中小企業ほど、そうした言葉をいただきました。成果が出始めたのはそこからです。『就職Shop』を通じて職を得て、奮闘する若者が一人、また一人と増えていきました。そして、若者たちの頑張りに驚く企業も増えていったのです。入社から10年。たくさんの若者たちのイキイキ働く姿と、それに感動する企業を見続けることができています。現在、『就職Shop』は首都圏・関西で10店舗。2006年のサービス立ち上げ以降、累計10万人以上の若者と面談を実施し、8500社以上の企業の採用支援を行ってきました(2018年10月末時点)。2018年秋からは、『スタメン!』という入社後の早期戦力化・定着に向けた実践型研修サービスも開始。こうした研修も経てたくましく働く若者たちの姿は、企業側にまた新たな変化を導きました。これまで、「中小企業には、未経験者を育てる余力なんてない」「即戦力しか採れない」と話していた経営者の方々から、「若手社員が働きやすい環境を整えなければいけない」という言葉が聞こえてくるようになりました。今後は、企業側の管理職向けサービスなども検討し、中小企業の悩みにも多角的に向き合っていきたいです。まだまだ道半ば。『就職Shop』の認知度も全国的にはまだまだ低い。各主要ターミナル駅には必ず『就職Shop』がある、という世界観も目指し、就職を志す若者だけでなく、採用に困る企業側も気軽に立ち寄れて相談できる場にしていきたいと考えています。若者と中小企業の悩みに、これからも当事者として向き合い続けていきたいと思っています。

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